宇宙都市にも環境IoTセンサー


フランス南西部に位置するトゥールーズは航空宇宙産業が盛んな街です。2023年4月17日、トゥールーズにある宇宙関連のテーマ―パーク「シテ・ド・レスパス(宇宙都市)」にて、インパクトポッドキャスト「DIX」の収録がありました。この月刊ポッドキャストは、刺激的な場所で刺激的なスタートアップのリーダーを紹介するものです。この日のゲストは、環境IoTセンサーメーカーEllona社の社長兼CEO、Dr. Jean-Christophe Mifsudでした。

トゥールーズでも人気の観光名所であるシテ・ド・レスパス(宇宙都市)には、Ellona社のIoTセンサーが約20箇所に設置されており、アリアン5ロケットのふもとが収録場所に選ばれたのも、そこにセンサーがあるからです。神経化学者でもあるDr. Mifsudは、約30年にわたり、人の感覚とその測定方法について情熱を持ち続け、電子嗅覚・電子味覚システムの開発にも携わっていました。Ellona社は、環境を測定すること、そしてデータを元に「改善」に繋げることを目的とし、環境IoTセンサーの開発を行っています。

シテ・ド・レスパス(宇宙都市)では、健康に対する化学物質やウイルスの問題を認識し、空気質をリアルタイムで管理・測定することが、優先事項の1つとなっています。Ellona社は、ガス、臭気、粒子、アレルゲン、騒音、光のレベルなどを測定し、サイトのより良い運用とエネルギーフットプリントの削減(一定時間内に人が少なければ換気する必要はない)を支援しています。これは短期的・中期的に人々の健康増進に貢献するものです。

トゥールーズでは、このテーマパーク以外に、劇場や学園都市でもEllona社の環境IoTセンサーを活用した空気質の測定と改善が行われています。「データはクラウドにアップされ、リアルタイム分析を実行できるようになります。たとえば、建物内の空気ろ過、公共照明、汚染に応じた道路標識、不純物を検知したバスシェルターなどに反映させることができるのです。その目的は、修復システムとリアルタイムで接続することで、公衆衛生やプロセスの効率化などに対処できるようにすることです。それが私たちの仕事です」とDr. Mifsudは語っています。

Ellona社は「SDGs目標11. 住み続けられるまちづくりを」の構成要素に貢献しています。


ポッドキャスト(フランス語)
DIX, le podcast de l’impact par La French Tech Toulouse
https://www.lafrenchtechtoulouse.com/la-tech-a-impact-le-podcast/
ÉPISODE#6: La Tech toulousaine : engagée pour des villes durables !

シテ・ド・レスパス(宇宙都市)
https://en.cite-espace.com/